実績紹介

SHOWAのまちづくり

北鴻巣駅西口 土地区画整理事業

住民みずからの手で「笑顔」を生み出すまちづくり

埼玉県さいたま市と群馬県高崎市を結ぶJR高崎線の北鴻巣駅。当社は、その西口側の開発(北鴻巣駅西口土地区画整理事業)をサポートいたしました。

<事業の概要>

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<事業の背景> 

■事業実現化への強い要望

事業開始以前、北鴻巣駅西側に広がっていたのは、のどかな田園風景でした。しかし、後継者不足や高齢化が進む農家では、農地以外での土地活用をしたいと考えていました。北鴻巣駅西口の開発は、駅が開業した昭和59年以来、土地活用をしたい地権者と、駅前の活性化をはかりたい行政、双方の要望だったのです。

しかし、事業化を検討する協議会から示される事業計画に対する地権者の賛同は 60%止まり。20年近く事業化ができずにいました。そこで平成15年、当社が事業推進をするにあたってコンサルティング事業を担当した技術者は、土地区画整理事業について次のように話します。

「土地区画整理事業には、行政にも住民にも『行政が行うものである』という意識があります。だから行政によって計画され、内容について住民が説明を受けて事業化する、という手法がとられます。しかし、土地区画整理事業というのは本来、まちを活性化し、その土地に暮らす住民がより便利に快適に毎日を送るための手法のひとつのはず。住民は『自分たちの事業である』という意識を持たなければなりませんし、施行者側は住民のニーズを聞くことから始めるべきなんです」。

<導入技術>

■ 「まちのため」から「自分たちのため」の事業へ

 当社が事業化に向けてまず行ったのは、地権者の家庭訪問でした。
「土地区画整理事業によって地域の活性化をするといっても、地権者にとっては、その結果自分に何が起こるのか想像がつきにくい。だから一方的に『事業計画とそのメリット』を説明するのではなく、土地をどのように活用したいと考えているのか、事業に対してどのようなことを不安に思っているのか、土地に関する悩みはあるか、とにかく地権者の話を聞き、不安を解消し、信頼関係を築いていくことが大切です」。(担当技術者)

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ヒアリングの結果、事業区域を当初の計画よりも大幅に縮小し、事業化に積極的な地権者の土地のみで行われることになりました。さらに、民間ディベロッパーを業務代行者として設定し、一括業務代行方式を導入することによって事業費不足におちいるリスクを軽減。地権者、民間企業、行政と協力しながら計画を進めていきました。

その結果、準備会を設立してから約2年で事業化。組合設立認可申請時で同意率93%(意見書なし)、仮換地指定時で100%の同意率を実現したのです。

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■今、まちのために自分ができることは何か

従来、土地区画整理事業では、事業認可がおりてから街区確定、設計、仮換地指定が行われ、工事着工となります。しかし本事業では、認可前に街区確定から設計、想定換地までを実施。認可後には仮換地を行い工事を進めるだけとしたことによって工程的なゆとりも生まれ、まち開き後のまちの管理・運営についてしっかり考えることのできる事業となりました。

「土地区画整理事業というのは、まちづくりのためのひとつの手法であって、まちづくりそのものではありません。まちづくりにおいては、区画整理を行ったのち、まちをどのように管理・運営していくかが重要なのです。この事業では、設計の段階から地権者の方の中に『自分たちのためのまちづくり』という意識が育っていたことで、自然と『今、わたしたちがまちのためにできることは何か』を考えるようになっていました。それが、まちの維持・管理を行うNPO組織『NPO法人 エリアマネジメント北鴻巣』の結成に結びついていったのです」。(担当技術者)

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新しくできた北鴻巣駅西口を出ると、目の前に色とりどりの花が咲くすみれ野中央公園が見えます。NPOの最初の活動は、この公園を花でいっぱいにすることでした。
「わたしたちは最初、『まちづくり』をしているという意識はありませんでした。『公園に花を植えてみませんか?』と言われて、みんなが通る駅前の公園を花でいっぱいにできたらいいな、電車の車窓から花をみかけた人が途中下車をして公園に寄ってくれるようになったらいいなと、そんな考えでした」(NPOスタッフ)。

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<事業の効果>

■「まち自慢」ができるまちづくりを

NPOの活動は、現在ますますの広がりを見せています。
たとえば、「北鴻巣すたいる」の作成。土地区画整理事業を実施したことで、新しい住民の方がたくさん入居されてきます。新旧の住民たちと、まちづくりに関する考えを共有するため、まちづくりへの思いを冊子にまとめて配布しています。
また、昨年末の西口開設にあわせたイベントに続き、4月のまち開きイベントの準備もすすめられています。

kitakounosu_09.jpg「公園が花でいっぱいになり、公園で遊ぶ人の姿も多くなってきました。北鴻巣駅西口が発信基地となって、『花のまち』である鴻巣市全体が花でいっぱいになり、住みやすいまちになっていくといいですね」(組合理事長)。
夢の実現のために必要なのは、なんといっても活動資金です。そこでNPOでは、「コミュニティビジネス」という考え方のもと、活動に賛同してくれる企業を集めたり、駐車場の管理や公園のスポンサー花壇設置により収益を上げたりすることを計画し、活動を行っています。

「まちづくりの過程に立ち会えて、本当によかった。自宅自慢、子ども自慢はするけれど、まち自慢、公園自慢なんてしないでしょう?でも、わたしたちは友人が遊びに来たら、公園自慢をするんです。自分たちの公園、自分たちのまち、という意識が強いからですね。でも、このNPOの活動は強制ではありません。みんなができることをやればいい。この考え方は、自然と下の世代にも伝わっていくと思っています」(NPOスタッフ)。

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当社の土地区画整理事業のサポートは、事業が終わったら終了ではありません。まちの維持・運営までを視野に入れた「まちづくり」をサポートしているのです。

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