見た、使った、行ってみた♪全国のまちづくり - 日本全国の「まちづくり」に関わる先進的な事例レポート。

葛西地下駐輪場

東京都江戸川区の葛西駅にある日本最大規模の地下駐輪場に行ってきました。

江戸川区は、平坦地であるため、手軽で環境に良い自転車を重要な交通手段として位置付け、総合自転車対策を実施しています。総合自転車対策では、放置自転車がゼロとなる安全安心なまちづくりを目指しているそうです。


葛西駅の駅前駐輪場は、良好な景観形成や快適な駅前空間の利用が可能になるように、地下に施工されています。


地下に駐輪場を施工するにあたり、従来の自走式では、将来の需要台数を確保できないことや、葛西駅を縦断する環状七号線の地下を広範囲に掘り起こす必要があり、工期の長期化や工事による交通渋滞の発生が危惧されていました。そこで、工事面積が少なく、収容効率が高い機械式駐輪場「サイクルツリー」が採用されたそうです。


「サイクルツリー」とは、直径6.9メートル、深さ14.45メートルの円筒型駐輪設備で、放射状に自転車をエレベーターで収納し、1基につき180台の自転車が収容できるそうです。


葛西駅地下駐輪場では、合計36基が設置されており、6,480台の自転車が「サイクルツリー」に収納することができます。また、自走式駐輪場(2,920台駐輪可能)も整備されており、収容台数は、計9,400台となります。これは、駐輪場としては、日本最大規模だそうです。


私が駐輪場を訪れた際には、何基かの「サイクルツリー」は満車となっており、自走式駐輪場も利用率が高く、駐輪場施設が有効に機能している印象を受けました。


kasai.jpg      
江戸川区では、これまでに、葛西駅以外の周辺駅に対しても駅前駐輪場の整備を実施してきました。


これら周辺駅における放置自転車台数は、ピーク時の平成13年の6,815台から平成19年5月には529台までに減少し、減少率は92.2%となっているそうです。


自転車利用を推進しながら、放置自転車ゼロのまちを目指す総合自転車対策事業が、効果をあげていることが分かります。


私が葛西駅に訪れた際は、放置自転車は一台も見受けられませんでした。また、地下に駐輪場が作られているため、歩道が広くモニュメント等が設置され快適な駅前空間が広がっていました。

(Y.E.)

 

【総合自転車対策】
 駅周辺の放置自転車は、長年にわたり社会問題となっていることから、江戸川区では次の4つを柱と
する「総合自転車対策」を実施し、放置自転車が0(ゼロ)となる安全安心なまちづくりを進めています。


 <4つの柱>
• 駐輪場の整備・増設、使用料制への移行
• 放置禁止区域のエリア制への変更
• 業務委託の駅別一本化
• 駐輪マナー向上を目指して

   「江戸川区広報」より

カテゴリー:

交通

<<インデックスへ戻る