ニッポンの本当におもしろいを巡る旅

美しい土の里が育む「うまいもの」紀行(第3話 美土里野菜は、なぜおいしい?)

「美土里たい肥」が作られている

茂木町有機物リサイクルセンター「美土里館」は、

静かな山あいにありました。

バスを降りて施設の中に入ると、

ほんのりすっぱい発酵臭がしてきます。

 

「発酵」というのは、思えば不思議な現象です。

醤油・味噌をはじめとする調味料、日本酒やビールなどのお酒、

漬物やチーズなどの発酵食品は、口にしない日がないほど

普段の生活と密接な関わりがありますが、

堆肥作りと発酵には、どのような関わりがあるのでしょうか。

 

施設は、かなり大がかりです。

まず向かった場所には、落ち葉が山のように積んでありました。

案内してくれるのは、茂木町役場・土づくり推進室の矢野さんです。

「落ち葉には、堆肥を作る上で必要な発酵菌がたくさん付いているんですよ」

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同じ場所には、間伐材を粉砕したおが粉というものも大量にありました。

これらの落ち葉・おが粉や籾殻を、牛糞や家庭の生ゴミと混ぜ合わせて、

約3か月間かけて攪拌と熟成を繰り返し完熟させた後、

乾燥させ堆肥を作り上げていくそうです。

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「完熟」。まるで果物みたいです。

なぜ堆肥に発酵が必要なのか。

充分熟成していない落ち葉・籾殻などを土中に入れると

作物の根に有害な物質が発生して障害を与える可能性があるので、

あらかじめ作物の育成に有害な物質を微生物によって分解しておく必要があり、

また、発酵熱によって雑菌や雑草の種を死滅させることができるからだそうです。

微生物は、目に見えないのに実に偉大な働きをしてくれるものです。

 

できあがった堆肥はさらさらとして臭いがなく、

触ると気持ちの良いものでした。

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 成分はミネラルが豊富で土壌改良効果が高く、

使用した農家からは「根の張りが良くなった」「収量・新室の

改良」「食味の向上」などの効果が出ているというアンケー

ト結果が得られているそうです。

 

参考文献:「美しい土の里から」 (栃木県茂木町発行)

カテゴリー:

茂木町(栃木県)

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