美しい土の里が育む「うまいもの」紀行(第4話 「人と環境にやさしいまちづくり」に挑む人々)
茂木町の有機物リサイクルセンター「美土里館」は、
廃棄物として扱われてきた家畜排せつ物・落ち葉・間伐材・生ゴミ
などを資源として集め、良質な堆肥を作り、
町の主な産業である農業の基盤となる農地(土づくり)に還元しています。
それが、おいしくて安全な農産物作りを可能にし、産業や人の活性化、
ひいては継続的な地域の発展を実現していく。
とても優れたしくみだと思います。
このしくみは、不用物のリサイクルやおいしくて安全な農産物作りを
実現するだけではありません。
酪農家の家畜排せつ物や農家の籾殻処理の費用や労力の軽減、
落ち葉や間伐材など、里山を荒らす原因であった不用物の有効利用、
家庭生ゴミの焼却費削減や焼却中止による環境保全、
安全でおいしい地元農産物による学校給食の質向上など、
多くの効果をもたらしているようです。
茂木町役場・土づくり推進室の矢野さんは言いました。
「この取り組みを学ぶために各地から大勢の方が視察に来られます。
けれども、ここでやったことをそのまま別の場所でやろうとしても難しいでしょう。
地域には様々な人がいて、それぞれ考え方が異なるので、それをまとめるのが
大変なんです。」
たしかに、こんなに良いことづくめであるなら、
もっと全国各地に広がっているはず。
そうならないのは、この取り組みを実現するのが
簡単ではないということなのでしょう。
それを実現し、町を元気にしている茂木町の人々。
町にはおだやかな里山風景が広がっていますが、この町を支える人々には
地に足のついた確かな底力があるのでしょうか。
参考文献:「美しい土の里から」 (栃木県茂木町発行)
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