まるごと天城 森林体験&文学散歩ツアー (第4話)
第4話
翌日は天気も良く、天城湯ヶ島の文学散歩に繰り出します。
まず向かったのは、天城温泉会館。
ここで文学ガイドの方と合流しました。
この方は、天城温泉会館の劇場で、この地にゆかりの作家・井上靖原作
の劇にも出演しているそうで、この土地と井上作品への
並々ならぬ知識を持っていらっしゃいます。
天城湯ヶ島は、作家・井上靖が幼年時代を過ごし、その自伝的代表作
「しろばんば」や「あすなろ物語」などの舞台となった地です。
今でも、まちのあちらこちらに小説の舞台となった場所やモデルになった人物の家などが残って
おり、それらを辿りながら、まちの散策が楽しめるようになっています。
かつて馬車の発着所だったそうで、
当時は大変な人で賑わっていたそうですが、
今では遠くにきれいな富士山の見える野原になっています。
けれどもガイドの方の語り口調が、何の変哲もない野原に、
かつての賑わいを呼び起こします。
---旧井上邸
ガイドの方の話に誘われるように、旧井上邸へ。
ここには、小説「しろばんば」の冒頭の一節が作者の自筆で刻まれた碑や
「あすなろ物語」のモデルになった木が残っています。
今は住む人もいなくなったこの地で、実際に井上靖が幼年期を過ごして
いたのだと思うと、富士山も格別きれいに見えます。
---湯ヶ島小学校
邸跡から、井上靖が通った「湯ヶ島小学校」へ向かう道すがら、
小説に登場する友達の家や井上家の本家も見ていきます。
そして、湯ヶ島小学校。
ここには、
「地球上で一番清らかな広場。
遠くに富士の山が見える。
廻れ右すると天城が見える。・・・」
と続く井上靖の詩碑があります。
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