まるごと天城 森林体験&文学散歩ツアー (第5話)
第5話
今回も引き続き、天城湯ヶ島の文学散歩です。
湯ヶ島小学校で清々しい気分になった後、
「さくらや書店」へ。
ここは、作家・井上靖の小説「しろばんば」に出てくる
主人公・洪作のライバル浅井光一のモデルになった方が開いた書店で、
今は子孫の方が跡を継いでいます。
井上靖とその作品に縁の品が展示されたコーナーが設けられ、
皆でガヤガヤ覗き込んでいると、お店の方が井上靖にまつわる様々な
エピソードを話して聞かせてくださいました。
ところで、皆さんは小説「しろばんば」を読んだことがありますか?
実は私、読んだことがなかったのです。
あまりに有名なので、あらすじを見ただけで読んだ気になっていました。
そして、読みたいと思いたったが吉日とばかりに買いました。「しろばんば」。
小説の舞台となった地で、登場人物のモデルになった方が開いた書店で、
しかも、その娘さんから色々な思いで話を聞かせていただいて本を買える
なんて、本当に思いがけないことです。
こんなふうに、様々な人や出来事が折り重なるようにして物語ができ、
今も語り継がれ、これからも時間をかけてこの地域の風土になっていくのですね。
小説を読んでから湯ヶ島を訪れると、きっと見える風景も変わってくると思います。
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